【ファッション留学】 ミラノのマランゴーニ学院とは?

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ミラノといえば、ファッションの街。ファッションの学校がいくつもあり、世界中からファッションを学びにミラノに集まります。この記事では私が1年間通った、マランゴーニ学院(イスティテュート・マランゴーニ)の紹介をします!

ファッション留学を考えている人、マランゴーニに行ってみたいと思っている人の参考に少しでもなればと思います!

※私は2017年秋から通っていました。現在、コースなどの内容は変更されている可能性があります!現在の内容は、下のリンクのマランゴーニ・オフィシャルサイトからご確認ください!

Istituto Marangoni マランゴーニ学院 オフィシャルサイトはこちらから:https://www.istitutomarangoni.com/en/

マランゴーニ学院(イスティテュート・マランゴーニ)とは?

イタリアでファッションの学校と言って真っ先に名前が挙がるのが、この「イスティテュート・マランゴーニ」です。みんなからは”マランゴーニ”と呼ばれています。

マランゴーニはイタリアのファッション学校ですが、現在ロンドン、パリ、ニューヨークなど、各地にキャンパスがあります。イタリアのフィレンツェにもキャンパスがあります。

私がミラノでファッションを勉強していると言うと、必ずと言っていいほど、「どこの学校?マランゴーニ?」と聞かれるほど、ミラノで一番名の知れた学校です。

ちなみに生徒のやる気は、学ぶ意欲が強い人とそうでない人が半々くらいでした。中国人の一部のグループがほぼ毎回授業に遅刻して、さらに後ろの方の席で寝ていたり、パソコンをいじったりということも多かったです。

どんなコースがあるの?

主にファッションのコースは

  • デザイン(ファッション、アクセサリー、シューズ)
  • ビジネス(バイイング、コミュニケーション・メディア)
  • スタイリング

のコースに分かれます。

 

さらに詳しいコースの内容は:

https://www.istitutomarangoni.com/en/fashion-courses/

コースは、イタリア語か英語で学ぶことができる

コースは、イタリア語または英語から選択することができます。

私はイタリア語ができなかったので、英語のコースで勉強しました。先生はイタリア人がほとんどです。(私のコースは全てイタリア人の先生でした。)英語のコースを担当する先生たちは、英語で全て授業をします。一部の先生は、英語が得意ではないため、通訳がいました。先生が話すのを、通訳の人が同時通訳をして、私たちはイヤホンをして通訳の人のトランスレーションを聴くというやり方でした。(下の写真にある小さなゴールドの器械がトランスレーターで、ここにイヤホンをさして通訳の方の話を聞きます)

ファッションスタイリング&フォトグラフィコースとは?

私が1年間勉強したのがこのコース。”インテンシブ”というコースだったため、通常3年間かけて勉強する内容を1年間に凝縮したコースです。1タームは2ヶ月で、タームが終わるごとにExam(課題の提出)があります。

私が受けた授業は…

ターム1(1学期)

  • Styling 1 スタイリング
  • Style Analysis スタイル・アナリシス
  • Photography フォトグラフィ
  • Graphic Design グラフィックデザイン
  • Art, Dress and Fashion Culture アート・ドレス・ファッションカルチャー

 

ターム2(2学期)

  • Styling 2 スタイリング
  • Style Development スタイル・デヴェロップメント
  • Graphic Design グラフィック・デザイン
  • Photography Project フォトグラフィ・プロジェクト
  • Photography Studio フォトグラフィ・スタジオ
  • History of Photography ヒストリー・オブ・フォトグラフィ

 

ターム3(3学期)

  • Styling 3 スタイリング
  • Portfolio ポートフォリオ
  • Graphic Design グラフィックデザイン
  • Web Promotion ウェブプロモーション
  • Photography Project フォトグラフィプロジェクト
  • Post Production ポストプロダクション

 

ちなみに、私の通ったインテンシブコースは、ファッションを全く学んだことがない人でも大丈夫というコースでした。クラスには、ファッション専門学校で3年間学んでからきたという人や、母国でフォトグラファーをしている人、私と同じように初めてファッションを学ぶ人など、皆異なるバックグラウンドを持っていました。

例えば、フォトグラフィストゥディオの授業は下の写真のような感じ。実際に学校内のスタジオでシューティングを行います。フォトグラファーは先生が、スタイリストは生徒が行い、実際の撮影でどのようなことを気にしなければいけないのかを学びます。

スタイリング、スタイル・アナリシス、アート・ドレス・ファッションカルチャーなどの科目は講義スタイルで、先生が作成したパワーポイントを使用しながら、講義を受けます。

時間割は?

マランゴーニ学院の時間割の例

これが実際の時間割です。授業は1コマ2時間半で、その際途中で休憩が15分ほどあります。さらに授業の前後に教室の移動などのための休み時間が15分。

  • 1限 8:30~11:00
  • 2限 11:15~13:45
  • 昼休み
  • 3限 14:45~17:15
  • 4限 17:30~20:00

1日に最大で4コマ授業がありますが、平均的には2コマ〜多くて3コマです。1学期目は毎週金曜日が休みだったため、金土日と3日間の休みを使って旅行をすることもできました。時間割は学期ごとに変わります。

休み時間は、カフェテリアでコーヒーを飲んだりしていました。

昼休みは1時間で、私は学校の近くに住んでいたので、家に帰ってお昼を食べたり、学校の近くのレストランで昼ごはんを食べたりしていました。友達はUber Eatsなどのデリバリーを使用して学校で食べている子も多くいました。

学校の雰囲気は?

マランゴーニ学院は、ミラノにキャンパスが3つあります。どれもミラノの大聖堂から歩いて10分もかからない場所にあり、立地は最高です。メインのキャンパスは、高級ブティック街で有名な、モンテナポレオーネ通りのすぐそばでもあります。

キャンパスと言っても、日本の大学のように大きいわけではなく、小さなビルディングがキャンパスです。一番新しくできた3つめのキャンパスは、ビルディングの1フロアを借りている状態です。

どのクラスも多くて15人ほどのため、学校の雰囲気は極めてアットホームです。先生との距離も近いです。

生徒は?

生徒はイタリア人はもちろんのこと、私の印象では中国人がとても多かったです。私のクラスは全員で14人ほどで、イタリア人は一人もいませんでした。その中の7人ほどが中国人、それから、ペルー人、ロシア人、韓国人、イスラエル人、トルコ人など、国際的なクラスでした。ちなみに日本人は私一人だけでした。1クラスが小さい分、すごくアットホームな雰囲気でした。

アプライの仕方は?

留学エージェンシーを通すというやり方もあるようですが、私はエージェンシーを通さず、全て自分で行いました。そこまで難しくはなかったです。

私は、自分にあったコースを聞くために、学校に一度スカイプでコンタクトをとりました。どのコースが自分の学びたいものに近いのかを確かめるためにも、スカイプでやり取りをすることをおすすめします。簡単に質問もできるので、アプライする前の不安の解消にもつながります。

私がマランゴーニを選んだ理由

選択肢としては色々あったのですが、まずスタイリングを学んでみたかったということ、それと同時に写真にも興味があったからです。他の学校ではデザインのコースはあっても、スタイリングメインのコースがあまり見つからなかったかったため、マランゴーニを選びました。

2つ目の理由としては、ファッション留学というと、ニューヨークやロンドンに行く人が多いため、少し違った選択をしてみたかったということです。学校に通い始めてから気づいたように、ミラノでファッションを学ぶ日本人は本当に少数でした。私がマランゴーニに通っていた時に出会った日本人は、たった1人でした。

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